皮膚科専門医として正しい情報を丁寧でわかりやすくお伝えします。
皮膚に関するトラブルや気にかかることがありましたらお気軽にご相談ください。
診療内容
一般皮膚科
- 1)アトピー性皮膚炎
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痒みのある皮膚炎(湿疹)を慢性的に繰り返す疾患です。子供の頃から発症することが多いですが、成人後にも症状が残る方がいます。
根本には皮膚バリアー機能異常による皮膚の乾燥と、アレルギーを起こしやすい体質を持つことが多く、バリア機能の落ちた皮膚は、様々な刺激を受けやすく、また、アレルギー反応によっても悪くなることがあります。
基本となる治療は塗り薬です。アレルギー反応を抑える飲み薬を併用することもあります。その他、症状の強さによっては、より強力な飲み薬を使用することもあります。近年、新しい治療薬が使用できるようになってきており、塗り薬、飲み薬、注射で新薬が使われるようになっています。 - 2)乾癬
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銀白色の鱗屑(皮膚の粉)をともない境界明瞭な盛り上がった紅斑が全身に出ます。
大きさ、数、形は様々で、発疹が癒合して大きな病変を作ることもあります。
皮膚の症状だけでなく、関節の痛みの原因となったり、心筋梗塞を起こす可能性が上がる原因となる可能性が指摘されており、症状のコントロールが重要です。
基本の治療は塗り薬です。その他に、紫外線療法、内服療法(皮膚の増殖を調整する薬、免疫を抑える薬、皮膚の炎症を抑える薬があります)、注射療法があります。
当院では、ダブリン7を用いて全身の紫外線照射を行うことができます。
内服療法についても相談をお受けすることができます。
また、主に重症の場合に、注射による治療を行います。注射による治療は大学病院や日赤、県中などと連携して適切な治療を行います。 - 3)じんま疹
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じんま疹は皮膚の一部が突然に赤くくっきりと盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡かたなく消えてしまう病気です。
大抵は痒みを伴いますが、チクチクとした痒みに似た感じや焼けるような感じを伴うこともあります。
基本治療は飲み薬での治療となりますが、重症例の場合は薬の量を調整して治療します。 - 4)ニキビ(尋常性ざ瘡)
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ニキビは皮膚の慢性炎症性疾患に位置付けられています。
ニキビのできる原因には、毛穴の詰まりがあります。詰まった毛穴に皮脂が溜まり、菌の繁殖などによって悪化します。
ニキビは予防がとても大事で、赤ニキビまで進んでしまうと痕が残ることがあるので、予防薬を使用して治療します。できるだけ早期に治療を開始しましょう。 - 5)帯状疱疹
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片側の神経分布領域に一致して神経痛様疼痛、知覚異常あるいは痒みが数日から1週間続き、やがて虫さされのような浮腫性の紅斑や水疱が出現します。
自然治癒には長い時間がかかる上に、痛みが残ることがあります。
病気の原因はウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)で、飲み薬で早く治すことができます。
治療が早いほうが痛みが残りにくいと言われています。もし痛みが残ってしまった場合にもご相談ください。 - 6)たこ・うおのめ(胼胝・鶏眼)
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主に、足の裏、指、踵などに、慢性の刺激がかかることで角質層が厚くなる病気です。
皮膚が固くなることで、小石を踏んだような痛みが続くことがあります。
痛みが強い場合はその部位の角質を削ることで症状を和らげることができます。
小児皮膚科
- 1)乳児湿疹
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生後1歳前後までの赤ちゃんにできる湿疹の総称です。
保湿を適切に行い、それでも症状の改善が難しい場合は塗り薬を調整して治療します。 - 2)小児アトピー
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痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)ですが、その根本には皮膚の乾燥とバリアー機能異常があり、そこへ様々な刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられています。
重症化してしまうと成人まで残るリスクが上がるので、症状を適切に抑えるために塗り薬を中心に治療します。 - 3)水いぼ
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水いぼは伝染性軟属腫ウイルスによって人から人へうつる、7歳以下の子どもに多い皮膚の感染症です。
多発する場合は適宜処置を行っていきます。
専門
- 1)褥瘡
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寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうことです。
一般的に「床ずれ」ともいわれています。
大学病院ではリハビリ領域まで考えた診療を行い、他の専門医と連携したシーティング外来などで見識を広げてきました。対症療法ではなく患者様の生活が少しでもよくなるように、人を診る診療を大切にしています。
これまでに培った経験をもとに患者様が健やかに過ごせるよう尽力します。 - 2)皮膚乾燥の研究
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大学院時代に皮膚乾燥や保湿剤の研究を行っておりました。
乾燥は皮膚バリアを障害し、皮脂欠乏性皮膚炎の発症やアトピー性皮膚炎の増悪を引き起こすことが知られています。
皮膚乾燥の研究経験をもとに保湿剤の使い方や塗り薬の塗り方などを丁寧にご説明して、みなさまのお肌の健康を支えていきます。 - 3)専門医として皮膚科一般を診療
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大学病院では数多くの症例の治療を行ってきました。
治療実績を積むことで確かな診療につながり、わずかな病変にも気付くことができます。
皮膚科専門医として確実に丁寧な診療を行い、症状によっては大学病院などと連携して治療してまいります。