2023.07.03 お知らせ
帯状疱疹ワクチンの費用について
お問い合わせをいただくことがありましたので、当院での帯状疱疹ワクチン費用についてご説明いたします。(2023年7月追記:シングリックスの接種年齢の拡大)
帯状疱疹ワクチンは2種類あります。
当院ではまず初回にご相談、診察をさせていただき、投与の必要性、ご意思の確認と、投与薬剤の決定を行います。このときに、投与日を予定し、薬剤の準備を致します。
電話あるいは窓口で直接ご依頼いただくことも可能ですが、接種日に薬剤を変更することは出来かねますのでご了承ください。
薬剤の準備期間が必要ですので、投与はご連絡を頂いた日から2診療日後以降とさせていただきます。
- [1回接種ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)]
接種対象者は50歳以上の方です。
弱毒化されたウイルスを使用します。水痘ワクチンとして、小児に使用されているものと同じものです。
有効性は約50%で、5年を超えると有効性が低下すると言われています。
妊娠されている方、免疫機能に異常のある疾患(HIV感染症など)に罹患されている方、免疫抑制を起こす治療(ステロイド、シクロスポリンなど)を受けられている方には接種できません。当院での投与にかかる費用は初回相談3,000円、接種6,500円の合計9,500円です。
また、乾燥弱毒生水痘ワクチンの投与を決められており、電話あるいは窓口で予約された場合は、投与時8,500円で投与可能です。接種日に薬剤を変更することは出来かねますのでご了承ください。
- [2回接種ワクチン(シングリックス)]
接種対象者は「50歳以上の者又は帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の者」です。
高い予防効果を示したワクチンです。予防効果は全年齢帯で90%以上と報告されています。欧米では広く接種が推奨されており,高齢者への推奨ワクチンとなっています。
生ワクチンを接種できない免疫抑制状態の方でも接種可能です。
ただし、問題点もあります。1.筋肉注射であり、注射部位の痛み、腫れ、発赤などの副反応が起こります。
2.2回の接種が必要です。初回の注射から2ヶ月空けて2回目を投与します。
3.生水痘ワクチンに比べて薬剤が高価です。当院での投与にかかる費用は、初回相談3,000円、初回接種21,000円、2回目接種21,000円です。合計45,000円となります。
また、シングリックスの投与を決められており、電話あるいは窓口で予約された場合、初回投与23,000円、2回目投与21,000円の合計44,000円で投与可能です。接種日に薬剤を変更することは出来かねますのでご了承ください。*「帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の者」について
・疾病又は治療により免疫不全である者、免疫機能が低下した者又は免疫機能が低下する可能性がある者
・上記以外で、医師が本剤の接種を必要と認めた者
上記のように定義されています。
対象となるか判断に悩まれる場合はご相談ください。